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静かな夜

昨日、ソーイングギャラリーで開かれた、ボブ・サムの神話を聞く会に行ってきました。

ボブ・サムさんは、写真家の星野道夫さんの文章の中に、何度も登場する星野さんの友人で、アラスカ先住民族の方です。星野道夫さんの本に、まさにどっぷりはまっていた時期、ボブさんは私の中に強烈な印象を残していきました。星野さんの本の中にある、ボブさんの写真を(だいたいは、ぼおっとした顔をされている)何度も見つめていました。見つめることで、何か文章に書かれた以上の大切なことを知れないかと。
その、ボブさんに直接お会いできるなんて。
友人からの誘いを受けて、夢見たいだと思いました。


ボブさんの神話語りを聞く会場は、ソーイングテーブルのお庭。
3月とはいえまだ肌寒い夜、星空の下、焚き火の火を見つめながら、ボブの語りに耳をすませました。

ボブの声はやさしくて、ボブの背中にぺたりと乗っかってお話を聞いているような気がしていました。
ボブは、土地の精霊のために祈る。そして静かな声で、一人ひとりに、ゆっくりと、大切なことを、大事に話してくれました。
それを、焚き火にあたりながら、大切な友人たちと並んで聞いていたら、だんだん自分のなかの「核」のようなものを、感じてきました。日ごろ、自分の周りの人や、状況や、不安や恐れに振り回されているのが「自分」だと思っていたけど、それは自分ではないんだ、この「核」の部分が自分なんだ、って。
ボブはまっすぐ、何千年も昔から引き継がれている、私たちの「核」にとどく話をしてくれた。
ボブは何度も言いました。'the same human' わたしたちは同じ人間です。 人も、草も、木も、山も、石も same spirit を持っているんだよ、と。
そして、人、草、木、魚、山がどうやって spirit をもつようになったかの話を、あたたかく、静かに語ってくれました。spirit は、痛みと勇気がないとこの世にもたらせなかったのだ。ぱちぱちと木が音をたてて燃える焚き火のまわりでの語りを聞きながら、痛みと勇気と希望のなかにいる自分を感じました。

私は、知っていたけど忘れていた、忘れたことにしていた話を、ボブに思い出させてもらった。
そう、人も、魚も、木も、草も、石も、spirit をもつ存在だって、知ってたのに、知らないふりをしていた。知らないふりをすることで、なんとかこの現実にすりよってうまく生きようとしてきたのかもしれない。

けどもう忘れたふりは、できないな、と思います。
ボブに、直接「本当のこと」を教えてもらったのだから。

そのことを忘れずに、この現実のなかで生きていける、力強さを、持っていきたい。
それは、とても静かなものなのだと思います。
ただ、意識の問題であって。

私の何千年の歴史の中で、忘れられない夜。

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Author:ita-j
板坂 淳子(山本 淳子)
1974年生まれ
関西在住

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